Tarot Deck Details
OLD ENGLish TAROT(オールドイングリッシュタロット)について
このタロットは1997年にイギリスのイラストレーターのマギー・ニーンによってデザインされ、USgames社より販売されたタロットデッキです。
マギーはジェフリーラットレル卿によって、14世紀に書かれた中世の英語の写本[LuttrellPsalter]からオールドイングリッシュタロットのインスピレーションを得て作成しました。
OLD ENGLish TAROT(オールドイングリッシュタロット)の特徴
オールドイングリッシュタロットは伝統的なタロットに準じないオリジナルのデッキです。しかし厳密にいえば、大アルカナはマルセイユ版の伝統的なシーンを描いていおり、ライダー版の要素も含みつつ、小アルカナではソートのみの表現や、小さなシーンが描かれていたりと独自の表現も見受けられます。
このデッキは中世の人々の暮らしや風景が、趣のあるデザインで描かれていて、中世のアンティークな雰囲気や、少しダークなデザインが、このタロットの独特の良さを引出しています。
お気にりのカード[XVIIII 太陽]のカード
オールドイングリッシュタロットはカードに登場する人物が、動き回っている可愛い印象が特徴のタロットですが、この太陽のカードも二人の少女が楽しそうにしているシーンを描いた特徴的なカードになっています。
デザイン自体はマルセイユ版に忠実なデザインとなっていますが、このデッキの特徴的な色使いと人物の描写でマルセイユ版に比べると柔らかい印象です。
二人の少女が楽しそうにしている様子や、木の実をつけた木々の描写から、[快活]や[実り]の印象が強いと感じました。
太陽の絵の周りに唐草のような模様が入っているのも、アンティーク感があって個人的にお気に入りです。
太陽は人々に中世の頃から実りと希望を与え続け、今日でもそれは変わりません。
OLD ENGLish TAROT(オールドイングリッシュタロット)の使用感
カードはコーティングされているカードになります。丈夫なので、シャッフルするのも安心です。大アルカナを除けば、他はオリジナルのシーンの表現になっており、独自の解釈を必要とします。小アルカナには各スートがデザインされており、独自の表現も読み解きやすいデザインになっているので、中級者向けのタロットデッキといえるかもしれません。
各カードには数札のみの表現もあれば、カードの下部に小さく、村人や、農村などが描かれています。躍動感とコミカルなユニークさがあるので、眺めていても楽しいデッキです。
リーディングで使用する場合は、小アルカナのシーンをどういう解釈で落とし込むかが少し難しくあるかもしれません。
類似品、海賊版について
海賊版については、現在未確認です。
総評
★★★★☆
アンティークな中世デッキデザイナーの丁寧な仕事とデザインが秀逸なデッキです。中世の世界観やアンティークな雰囲気が好きな人にはおすすめです。眺めて見て色々なシーンを想像するのも楽しいデッキです。
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