Tarot Deck Details
(ライダータロット)
ライダーウェイトタロットカードの歴史
1909年、アーサー・エドワード・ウェイトの指揮のもと、当時イギリスでイラストレイターをしていたパメラ・コールマン・スミスにより作成されました。
発売当時はロンドンのライダー社より発売されたことから「ライダー版」と言われ、現在でもその呼び名は製品名に使用され引き継がれています。
ライダーウェイトタロットには78枚全てに絵が描かれており、それは伝統的なマルセイユ版が主だった人々にとっては、革新的で、親しみやすいデザインはすぐに受け入れられ一大ブームとなりました。
しかし、第二次世界大戦中にロンドンの印刷所が破壊され、ライダーウェイトタロットは一時販売を終了することになりました。
その後、US Games社によって1971年にデッキが公開されるようになり、デッキ名と様々な組み合わせの全てにおいて著作権と特許を取得し、世界中で販売され、ウェイトタロットの地位を確立していきました。
ライダーウェイトタロットカードの特徴
伝統的マルセイユ版タロットでは大アルカナのみ絵札だったのが、ライダーウェイト版ではそれまで数札のみだった小アルカナ全てにも絵がデザインされるようになりました。
また、マルセイユ版では「正義(8番)」がライダーウェイト版では11番に、マルセイユ版では「力(11番)」がライダーウェイト版では8番に入れ替わりました。これはアーサー・エドワードが当時所属していた[黄金の夜明け団]の占星術の解釈によるものだといわれています。
パメラ・コールマンのアール・ヌーヴォー調の豊かな色使いと象徴的なデザインにより、タロットカードを読みとく想像力を膨らませ、今日までに様々なデザインのタロットカードの基になりました。
お気にりのカード[XVI 塔]のカード
初めてタロットカードのデッキを目にした時に、この[塔のカード]を好きになりました。
神の怒りに触れたのでしょうか?雷が塔を撃って、二人の人が逃げ出しています。この躍動感あるデザインもユニークで好みです。
塔のカードは転落の象徴でもありますが、他にも急な変化や開放などの解釈もできるので、決して悪い意味だけではないと思っています。
盛者必衰、一度栄華を極めたものでも、いつまでも続くわけではありません。それは歴史が証明していますし、人の人生でも同じことが言えると思います。
ただ悪いことや変化が訪れても、人は捉え方次第でピンチをチャンスにも出来ますし、変化を楽しむことだってできます。
絵のデザインもこれらのカードの意味も含めて私のお気に入りの一枚になりました。
カードのシーンでは転落で描写された二人ですが、もしその後のストーリーがあるのなら、転落した二人が、どうか希望をもって前に進めたことを切に願います。
ライダーウェイトタロットの使用感
US Games社より発行されている、このライダーウェイト版は非常に高品質で、光沢のあるコーティングが施されています。
リーディングをする際のシャッフルにも充分耐えれる品質です。
全てのカードに絵札があり、各カードの象徴的なシーンはリーディングをするのに必要な想像力を得ることが出来ます。ライダーウェイト版は様々な会社から、解説書なども出ており、初心者にも扱いやすいタロットデッキです。
類似品、海賊版について
著作権についてはパメラ・コールマンのデザインが描かれてから100年以上が経過しており、著作権は無効というのが一般的な見解です。
なので様々な会社よりこのライダーウェイト版のタロットカードのデザインは発行されています。
しかし、ボックスデザインやバックプリントデザインなどは発行しているUS Games社に帰属します。
US Games社のライダーウェイトデッキ(通称イエローボックス)を装って安価な値段で、低クオリティなものも出回っています。
US Games社のデッキが欲しい方は正規店などで購入すると安全です。
総評
★★★★★
唯一無二の最高のデッキ今、作られている多くのタロットカードの基礎となった、定番でもあり、唯一無二のタロットカードでもあります。USGames社から出ているこのタロットデッキはカードもしっかりしているので、リーディングを始めたい初心者の方や、タロットカードを勉強したいという方にも非常にオススメです。
Tarot Deck Details
(ライダータロット)
The Rider Tarot Deck(ライダータロットデッキ)に似ているデッキ
オススメのレビュー記事