Tarot Deck Details
the Cosmic Slumber tarot(コズミックスランバータロット)について
このタロットカードはアメリカの漫画家のテイリー・ウォルデンによって、2020年にLiminal11社より発行されました。
彼女は2018年にEisner Award for Best Reality-Based Workを受賞し史上最年少のEisner Awardを受賞した最新の漫画家です。
彼女の現代的なタッチと、抜群の色彩センス、抽象的な描写はタロットカードと非常に良い化学反応を生み出し、一つの素晴らしいこのタロットカードを完成させました。
the Cosmic Slumber tarot(コズミックスランバータロット)の特徴
コズミックスランバータロットは『宇宙の眠り』をテーマに描かれたタロットカードです。
カラフルな色彩と、綺麗な絵本の様なタッチも印象的ですが、登場する多くの人物が目を閉じて眠っているかの様に描かれているのも特徴的です。
タロットカードの構成はライダータロットにほぼ忠実ですが、大アルカナの吊るされた男が『Hanged one』と表記されていたり、世界のカードは、トートタロットで使用されるthe universe(宇宙のカード)に変更されています。
小アルカナはワンドがトーチ(松明)に変更されています。元々、ワンドは火のスートを司っているので、この変更は非常にわかり易い表現になっている。
夢の中の様な世界観の描写に引き込まれる魅力的なタロットです。
お気にりのカード[0 愚者]のカード
最初に新しいタロットカードを手にした時に、まず大アルカナに目を通すのですが、カードを順番に切り始めてすぐ、このカードをみた時にハテナ?が浮かびました。
『死神のカードかな?』
でもちゃんと[IV the emperor]の文字があるので、間違いじゃない。紛れもなく皇帝のカードだ。
悪魔の象徴であるバフォメット(山羊)の仮面を被っている皇帝はなかなか描かれませんよね。私なりの解釈ですが、これは皮肉なジョークを込めて描かれているのではないかと思いました。
皇帝は力や権力の象徴です。そんな人が、悪魔の心を持っていたら、もしくは皇帝という立場そのものを揶揄しているのかもしれません。
皇帝が盾を膝に乗せている動物に当てているのも、ちょっとジワりますね笑
the Cosmic Slumber tarot(コズミックスランバータロット)の使用感
タロットカードの滑りは非常に良く、シャッフルをしてリーディングに使用しても問題ないコーティングされた耐久性のあるカードストックです。また、このLiminal11の販売するタロットカードは外装やガイドブックも非常にしっかりした作りになっており、コレクターにも満足のタロットカードとなっている。
バックプリントはオレンジ色で抽象的な大地が四方向に描かれており、シンメトリーのデザインなので、上下がわからないデザインになっています。正位置、逆位置をとるのにも適しています。
基本は従来のライダーウェイトタロットカードに忠実なデザインとなっているが、所々意味合いやニュアンスを変えた表現やデザインが登場する。元々ライダータロットを使用している人であれば、それほど難しくなく扱えることも可能なデッキである。
各タイトルも表記されスートも描かれているので、リーディングに使用し易いタロットカードです。全体的に色調は水彩画の鮮やかで綺麗な雰囲気。それぞれのスートが一貫したテーマカラーで作られているので、色のイメージからインスピレーションを手助けしてくれるタロットカードです。
類似品、海賊版について
海賊版については、現在未確認です。
総評
★★★★☆
夢の中の輪郭を形にしたタロットタロットカードを眺めているだけで物語を想像したくなる様な、楽しいタロットカードです。イメージを掻き立ててくれる綺麗なデザインと色彩は、一度カードを手に取ってみて欲しいくらい素晴らしいカードです!
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